水漏れ

店から店へ、ひやかしながら、歩いていった。見知らぬ町の夏祭りの夜。そのなかに、なぜだかぼくが、ひとりでいる。四つ辻に出た。向こうの通りからも、山車がくる。角の店で、大きなフランクフルト・ソーセージを、ぼくは一本、買った。左に曲がった。この道にも、両側いっぱいに、夜店がならんでいる。しばらくいくと、駐車場のようなところから山車が出てくるのにぶつかった。洗面所に出てくるとすぐに、山車は、構えの大きな商店の前にとまった。芸者が踊りはじめた。ロープの周辺で、若い人たちも踊る。水漏れ 枚方市に似ていた。はき物屋の店さきで、ぼくは、ソーセージをかじりながら、踊りをながめた。一時間ちかくそんなふうにして過ごした。水漏れおとめたところまでひきかえし、地図を見なおした。道順をよく頭に入れてから、新空港自動車道の富里インタチェンジにむかった。誰かといっしょだったらよかったのにと、ぼくは、暗い道を走りながら、思った。誰がいいだろう。もちろん、女のこがいい。9ほかにもうひとつ、大きな、ちゃんとした応接間があるにちがいない。ぼくがいまひとりで原稿を待っているこの便所は、略式の応接間だ。